ユーノスロードスターのダッシュボードが経年劣化で「べたべた」していたり
酷いものは割れていたりしてるものがもあります
この記事では、ダッシュボードの加工や交換をするときの取り外し方法を紹介します
年式やグレードによって若干違いはあると思いますが
大体のやりかたは同じではないかと思います
また、外れにくいときは無理をせず、ネジやボルト・ケーブルの外し忘れがないか
しっかり確認して部品の破損に注意してください
外せるものは全部外したほうが作業はらくになります
※取り外しや取り付けは自己責任でお願いします
【なにせ古い車ですので樹脂部品が割れやすいです】
※この方法は、私が所有する
【95年式 ユーノスロードスター Vスペシャル MTミッション】
での事例になります
前置きが長くなりましたが、レッツゴー!!
必要な工具
まずは、ダッシュボードを外す作業に必要な工具類です(※思い出して追記する場合あり)
①プラスドライバー
ネジ類を外すのに使用します
②ソケットレンチ・メガネレンチ(10mm・12mm・14mm)
ボルト類を外すのに使用します
③マイナスドライバー
カプラーのツメを外すのにあれば便利です
④クロスレンチ(ソケットのエクステンションバーがあれば代用可)
ハンドルを外すのに使用します
⑤ラジオペンチ
エアコンの吹き出し口(ルーバー)を外すときに使います
⑥トルクスビット(T40)
ソフトトップロックの受け側(ストライカー)を取り外す場合必要です
取り外し作業の前に
取り外すにあたって、まずは屋根を開けたほうが作業は各段にやりやすくなります
というか、開けないと外せないと言っても過言ではありません
それからシートも外します
シートは4か所ボルト止めされています(14mmのソケットで外します)
私のロードスターにはシートにスピーカーが装着されています
シート座面の裏側にカプラーがあるので、それを抜きます
ちなみにシートベルト警告音が気になる人は、同じ場所に警告音用のカプラーがあるので
それを外せば音がしなくなります
※音がしないからといってシートベルト未装着はダメです
センターコンソール取り外し
センターコンソールを取り外します
ネジを5つ取ったらコンソールを持ち上げながら前側にずらすように外します
※給油口とトランクオープナーのレバーを破損しないように外します
カプラーを外したらコンソールは完全に外すことができます
センターパネル取り外し
まずは、エアコンルーバーを外します
センターパネルのルーバーを2個取り外したらネジを緩めます
カプラーが外れにくい場合は、マイナスドライバーでツメをおさえると
抜きやすくなります
固定ネジとコネクターを外すとセンターパネルが外れます
グローブボックスの取り外し
助手席側、グローブボックスを取り外します
まずは、中身を取り出しておきましょう
グローブボックスの下側でネジ2箇所で固定されています
ネジを緩めてネジの横にツメがあります(位置決め用なので簡単に外れる)
あとは、扉を開けるレバーを持って下側へずらすように外します
エアコンコントロールユニット取り外し
エアコンのコントロールユニットを取り外します
古い車なので吹き出し切り替えや温度調整などがワイヤーを介して
切り替わるようになっています
また、無理に引き抜くと破損するのでワイヤーの先端や固定金具から
ワイヤーが外れているのを確認して外します
右下の写真はダッシュボードが外れた後の写真です
本体を外すときにワイヤーが引っかかる場合があるので慎重に外します
メーターの取り外し
まずは、コラムカバーを外します(ウィンカーレバーとワイパーレバーが出ている箱です)
裏側にネジが4箇所で止っています(1本だけネジピッチが違うので外すときに覚えておきましょう)
ネジが外せたら、カバーは上下で分割して外せるようになるのでツメを折らないように外します
コラムカバーが外せたら、メーターフードを外します
ネジがはずれたら、フードを手前に引っ張って外します(力がいる場合がありますので体のバランスを崩さないように注意)
メーター裏面のコネクターを外します
難関のスピードメーターケーブル(写真センター付近の〇印)ですが、思いっきり引っ張れば外れる場合もあると思います。
しかし、破損のリスクが高くなります
若干手間はかかりますが、運転席に潜り込んでマイナスドライバーを使ってツメを押して外します
これは、年式によってツメの向きが違うのかどうか謎です
ネジとケーブルをすべて取り外したら
メーター本体を持って手前に向かって外します
ハンドルの取り外し
わたしのロードスターは「Vスペシャル」なので、ナルディのウッドステアリングが装着されています
ホーンの周辺、銀メッキと黒色の間に先の細いマイナスドライバーを差し込んでこねると
ホーンボタンが外れます
ホーンボタンの裏に端子(コネクター)があるので取り外します
ビニールテープで端子部を絶縁しておくことをおススメします
クロスレンチでナットを緩めます
ナットが外れたらハンドルを上下左右にゆすったりして外していくのですが
今まで1回も外したことがなかったのでかなり硬く着いていたので難航しました
オイルスプレーやパーツクリーナーを吹き付けながら外しました
ハンドルを外すときのポイントとして、最初の取り付け位置をマーキングしておきましょう
また、ステアリングはセンター位置で止めて作業を開始したほうがいいです
ハンドルを再装着したときに、直進しているのにハンドルの位置がずれているとなかなか気持ち悪いです
コラムスイッチの取り外し
ハンドルが外れたら、コラムスイッチ(ウインカーとワイパー)ユニットを取り外します
コラムユニットに接続してあるカプラーを外します
ツメがあるので、ツメを押さえながら外します
写真を撮り忘れたのですが、下側から見るとボルトでコラムユニットは固定されています
ボルトを緩めて、上側のツメを外すと手前に引き抜けるようになります
この時、何か引っかかる感覚があれば無理に引き抜かず、再度、ボルトを緩めてください
※次に取り外す機会があれば写真撮ります
ハンドルシャフト取り外し
コラムユニットが外れたら、ハンドルシャフトを外します
外すといっても完全に外すわけではなくダッシュボードのフレームに取り付けてあるボルトを
外します
まずは、キーシリンダーのカプラーを外します
ハンドルシャフトはボルトで、ダッシュボードのフレームに固定されています
シム(薄い鉄板)がかませてある場合もあるので取付位置や枚数を撮影しておきましょう
ボルトが外れると、シャフトが自重で下がってくるのでケガをしないようにしてください
各種配線の取り外し
大物がだいぶ外せてきました
ここからは、細かな配線類を一気に外していきます
助手席側から作業になるエアコンユニットの配線がどうしても外れず
市販品でカプラー化しました
今のところ問題なく動作しています
同じく助手席側のエアコンファンカプラー(白いツメを押すと外れます)
忘れちゃならないルームランプのカプラーも外します
※運転席側もあります
※今後取り付け予定のフットランプはここから電源取ろうかなー
次は、運転席側の配線類を外します
電動ミラー類のカプラーへ繋がっている配線コネクターを外します
運転席に潜って外します(ちょっと作業がやりづらいです)
あとは、ボンネットオープナー
これは裏側でナット止めしてあるので写真のように取れるまで緩めます
ここも大事!
サイドブレーキ配線も外します(恐らく無通電になると警告灯がつかなくなるのかと思う)
サイドブレーキ解除忘れで壊れてもいけないし
何回も取り外すと破損しそうなのでここも
エアコンユニット同様にカプラー化しました
ダッシュボード固定ネジ類の取り外し
まずは、メーター取り付け部の2箇所ですが
ココは外す必要なかったかも・・・
ダッシュボード両サイド(運転席側と助手席側)
の固定ボルト(2箇所)を外します
カバーの中にあるのでマイナスドライバーでカバーを開けます
センターの固定ボルトを外します(運転席側と助手席側)
ここはボルトのサイズが少し大きい
これは、Aピラーを取り外すために必要です
Aピラーを取り外せば、ダッシュボードの取り外しが少し楽になります
Aピラーはツメで取り付けてあります
1箇所割れてしまいました(次の取り外しを考えツメを挟んで少し緩くしておきました)
最後に、ダッシュボード上面センターのカバーを外すとボルトがあるので外します
ダッシュボードの取り出し
長く困難な作業が終わりようやくダッシュボードの取り外しです
ただし焦ってはいけません
最後に配線類とボルト類が外れていることを確認してください
少しでも無理すると破損してしまいます
もし外れない場合は一旦作業を中止して配線などの、外し忘れが無いか確認してください
わたしも、1回では外れなかったので確認したところカプラーの外し忘れがありました
無事にダッシュボードが外れると・・・
最後に
かなり長い記事になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます
取り付けは、逆の手順で行えばOKです
取り外しができた方なら恐らく大丈夫でしょう
ちなみに私は、1回目のチャレンジで外せなかったので
2回目のチャレンジで無事、取り外しに成功しました
わたしのロードスターのように経年劣化でダッシュボードが傷ついて塗装が剥げていたり
ベタベタになっていたりする車両は決して少なくないでしょう
長年ずっと気になっていたんですが、ダッシュボードを取り外したことによって
いまではキレイになりました
作業するうえで大事なことは
・決して焦らないこと(慌てるとパーツ破損やケガをする)
・準備をしっかり行うこと(道具の用意・予習)
・時間を十分確保すること(少なくても2日くらい)
・自信がないときは無理しないこと(車に詳しい友人と作業等)
・ハンドルとコラムユニットは必ず外す(最初のチャレンジで外せなかったので)
抜けなく記事を書いたつもりですが忘れていることもあると思います
記事の修正があるかもしれません
くれぐれも、DIYは自己責任でお願いします
それではまた(^_^)/~
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